宇野雪村先生と丹羽宏

宇野雪村先生は、比田井天来先生の直弟子にあたる上田桑鳩先生のお弟子さん
前衛書のパイオニアである上田桑鳩先生のお弟子さんだけあって前衛書
奎星会代表であり、毎日書道界理事であり、紫綬褒章受勲という書道界を牽引された先生です。

中央に飾ってある「圓」は上田桑鳩先生の作品
その右に飾ってあるのが宇野雪村先生の作品です。

上田桑鳩先生と二代目井原思斉との関係がなかったら、雪村先生と懇意にさせてもらえなかっただろうと三代目丹羽宏は振り返っていいます。
昭和50年代のある日
宇野先生:初唐の楷書・行書を書ける筆を作りなさい。
丹羽宏:は、はい!!
東京駅から公衆電話に10円玉を積んで、本社に電話したものだよ。
と当時、慌ただしく通っていたようです。
そんなやり取りから製作されたのが、半紙書の「玄妙」とうい筆
※正式には「玄玅(げんみょう)」

驚くことに、 社中の方に 宇野先生が推薦状を書いてくださり、
玄妙シリーズ兼毫 は、全国の社中の方に行き渡ったというエピソードが残されています。
玄妙 大 F-6 宇野雪村先生監修 兼毫の選定筆 大中筆 半切・条幅以上
玄妙 F-8 宇野雪村先生監修 兼毫の選定筆 大中筆 半紙~条幅向き
それから数年後、玄玅を使用して徹底的に臨書を学んだ上で
今度は「創作」する際に使用するという前提の元
初唐の古典臨書を書くための筆として、楷書・行書を書ける筆を作りなさい。
という有難いお声かけを頂き、監修していただいた兼毫の選定筆が「放心」です。

当社にとって、宇野雪村先生は、お世話になった著名人のお一方です。
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